Poetry
Repeat the unrepeatable
《詩》  「無題」

暮れなずむ虚空の天に

雁がねばかりが響く

還る鳥たちの声に

心は掻き乱れる

 

還る鳥たちの声に

哀しみを覚えるのはなぜゆえか?

来たときも彼らは同じように啼いていた

愁いは

  私の内にこそあるものか?

 

              2000.10.2

              詩集『哲学の詩』より

              /Үдшийн тэнгэр эзгүй хоосон/

 

              (訳/ 阿比留美帆)