Poetry
Repeat the unrepeatable
《詩》  「チメグバータルがくれた本の上」

満ちた月についての

一茶の句から

白い光の球体があらわれて

眠りをさまたげる

 

雪上に散ったさくらのように

鮮烈な一茶の句から

その向こうに何があるのか測りきれない

謎かけのような感覚が呼び覚まされ

眠りをさまたげる

 

無理にでも

高鳴る鼓動の翼をたたもう、明日は早い

生活は時に

詩よりも大切なのだから

 

              2005.8.2-7

              詩集『Non Plus Ultra』より

              /Ч.Чимэгбаатарын дурсгасан номон дээр/

 

              (訳/ 阿比留美帆)