Poetry
Repeat the unrepeatable
《詩》  「無題」  -L.Uに-

きみを描きたいとおもう

きみを描きたいとおもう その度に

筆と絵具を交わらせる術をしらぬことを悔やむ

 

きみを永遠のものにしたいとねがう

きみを永遠のものにしたいとねがう その度に

笛を、馬頭琴(ホール)を奏でる才のないことを嘆く

 

僕だけが きみを知っているからこそ そうおもうんだ

描く筆なしに

奏でる楽器なしに

きみをどうして永遠のものにすることができるだろう

 

書くことでは足りない だって詩ならば

僕らにとって それは

ただの会話なのだから

 

              2001.8.12-24

              詩集『哲学の詩』より

              /Би чамайг зурах сан гэж боддог.../

 

              (訳/ 阿比留美帆)