Poetry
Repeat the unrepeatable
《詩》  「無題」

人生が夢だとするのなら

いつか、お前は目覚めるだろう

生きる夢をみたとはおもわず

死ぬ夢をみたと語るだろう

だがそれを聴くものはない

お前の咳(しわぶ)く、その音はしない

暗闇の中、お前は手探りで時をさがす

その時をしかし

夢のなかでのみ お前は知るのだ

-もはや覚醒の内にあらば! 

時などなんの役に立とう

 

              1993.5.23 

              詩集『稚き詩編たち』より

              /Амьдрал зүүд юм бол.../

 

              (訳/ 阿比留美帆)